無料版PyCharmCEのFlask開発環境をwindows10で構築した手順
いままで、WEB開発のサーバサイドは、Kotlinで開発して、herokuにデプロイを考えていましたが、herokuにデプロイすると動かない症状に悩まされていました。
この際、herokuをあきらめて、pythonで開発することに変更しました。
ここでは、PyCharmを使ってFlaskの開発環境を構築した手順を記載します。
きっかけ
Web サービスという名目でのアフィリエイトサイトを作っています。
公開するためには、どこかにデプロイしないといけないんですが、自分が使っている XserverでJavaは実行できない。
そこで、ネットでよく見かけるHerokuにデプロイして見る事にしたのですが、local環境では動作するのに、デプロイするとエラーになっていて動かないという状況で1週間ぐらい悩んでました。
悩み悩んでも解決できないので、この際、Kotlin + herokuでのサービス開発はあきらめて、もう一つの案で、pyhonでRESTを作り、JavaScriptで画面を作る方向で検討しようと思います。
そこで、まずは開発環境だろうという事で、PyCharmを使ってFlaskの開発環境を構築した手順を記載します。
自分のスキルなど
- サーバーはエックスサーバーを使用
- WEBサービス開発は初心者
- pythonは実務で簡単なスクリプトを作った程度の初心者
やったこと要点
- python3のインストール
- PyCharmをインストール&プロジェクト作成
- Flaskをインストール
- 実行環境の作成
参考サイト
Python 3 のインストール
python公式サイトからPython 3 をインストールします。
https://www.python.org/downloads/ からダウンローダーを取得してインストールします。

インストール時に、Add Python 3.8 to PATH にチェックを入れます。

インストールするとコマンドプロンプトから実行できるようになります。
> python --version
Python 3.8.2
> where python
C:\Users\kimura\AppData\Local\Programs\Python\Python38-32\python.exe
PyCharm Community版のインストール
次にPyCharm CEをインストールします。
https://www.jetbrains.com/pycharm/download/#section=windows からCommunity版のインストーラーを使ってインストールします。

起動すると幾つか設定が開きます。


PyCharmプロジェクトを作成
プロジェクトを作成するには、PyCharm 起動後に「Create New Project」をクリックします。

プロジェクト作成の際に次の内容を入力します。
Location にプロジェクトを置くディレクトリを指定します。僕は基本的にworkディレクトリを作成して作業ごとにおいているので、「C:\work\vod」としています。
また、New environment usingを指定して、仮想環境を作成します。

PyCharmのプロジェクトが作成されました。
PyCharm CEからFlaskアプリを起動
PyCharmでは、FlaskのサポートはProfessional版でサポートされていて、PyCharm CEではサポートされていません。
しかし、調べてみると無料版のPyCharm CEでもFlaskアプリを開発できそうなので、やってみます。
terminalを開き、Flaskをインストール
ネットを調べると、プロジェクト作成からFlaskのプロジェクトが作れるのですが、PyCharm CEではFlaskを正式サポートしていないので、プロジェクト作成でFlaskを選べません。
そこで、pipを使って普通にFlaskをインストールします。

(venv) C:\work\vod>pip install Flask
File>Settings>Project>Python Interpreterで確認するとFlask、jinjaなど必要なライブラリがインストールされた状態になります。

最初に実行するファイルを作成
FlaskでHello Worldを表示するファイルを作成します。

app.pyのソースは以下です。
from flask import Flask
app = Flask(__name__)
@app.route('/')
def hello_world():
return 'Hello World!'
実行構成を作成
これでプロジェクトで Flask を使えるので、後は実行構成(Run/Debug Configuration)を整えます。
Run > Edit Configuraion… で実行構成(Run/Debug Configuration)の設定ダイアログを開き 以下のように設定します。
- Script Path を Module Name に変更
- コマンド名を flask を入力
- Parameters に run を入力
- Environment variables に最初に読ませるファイル名の定義 「FLASK_APP=app.py」
debugの設定「FLASK_DEBUG=1」を追加し、以下に変えました。
PYTHONUNBUFFERED=1;FLASK_APP=app.py;FLASK_DEBUG=1
- Working Directoryに、ソースコードが置かれているパスを追加
以上でFlaskアプリが実行できるようになりました。
ブラウザで http://127.0.0.1:5000/ を開くと「Hello World!」と表示されます。
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